近年、SNSを通じて投資を学ぼうとする一般ユーザーが急増していますが、その一方で「フィンフルエンサー」と呼ばれる投資系インフルエンサーによる詐欺被害も後を絶ちません。本記事では、「信頼できそうな人物だと思ったのに、仮想通貨を送金した後、連絡が途絶えた」という実際の相談事例を紹介し、被害者がどのように詐欺の手口に巻き込まれたのか、またその後にどのような対応を取ったのかを解説します。特に仮想通貨を海外取引所へ送金した場合、その資金を取り戻すことが極めて困難である点にも言及し、注意を促します。さらに、被害を最小限にとどめるための初動対応、証拠収集の方法、専門家への相談の重要性なども詳しく取り上げています。フィンフルエンサー詐欺に巻き込まれないための知識として、ぜひ最後までご覧ください。
【この記事は下記の方に向けた内容です】
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- フィンフルエンサーに騙された実例とは?
- 投資詐欺に見られる代表的なトラブル
- 放置することで広がる損害リスク
- 自分でできる証拠収集とその限界
- 探偵による調査がもたらす効果とは
SNSで知り合った投資家に資産を奪われた|20代女性からの調査相談
「この人なら大丈夫と信じていたのに、まさかこんなことになるなんて…」
SNSで投資について発信している方を見つけたのがきっかけでした。最初は投稿内容も専門的でわかりやすく、初心者でもできる資産形成という言葉にひかれてフォローしました。ライブ配信では実際の運用画面を見せながらアドバイスしてくれることもあり、他のフォロワーもこの人に教わって利益が出たと書いていたので、すっかり信じ込んでしまったのです。ある日、個別メッセージで限定メンバーに投資指導しますという案内が届き、思い切って参加しました。最初は細かな指示通りに仮想通貨を購入し、指定された取引所へ送金しました。でも、それ以降は何度メッセージを送っても返信がなくなり、アカウントも削除されてしまいました。自分の判断が間違っていたと気づいたときには、すでに送金した仮想通貨は相手の手元にあり、取り戻す手段が分かりませんでした。家族にも相談できず、一人で悩み続ける中で、ネット上でデジタル探偵の存在を知りました。調査実績があること、オンラインで相談できる安心感があり、ようやく誰かに頼っても良いと決意しました。
投資詐欺で巻き込まれる危険と見逃せない兆候
フィンフルエンサー詐欺に見られる典型的なトラブルとは
SNSで人気のある投資系インフルエンサー、いわゆるフィンフルエンサーは、初心者にとってわかりやすい情報を提供してくれる存在として注目されています。しかし中には、その信頼を悪用し、詐欺まがいの手法で金銭をだまし取るケースも報告されています。たとえば、少額の利益を見せた後に、大きな利益を得るための資金として仮想通貨の送金を要求する手口や、特定の取引所を通じての送金を推奨し、そのまま連絡が途絶えるケースなどが典型例です。表面的には投資の指南に見せかけて、実際には詐欺目的で近づいてくる人物も存在します。こうした詐欺の特徴は、初期のやり取りが丁寧であること、他のフォロワーの声を装ったコメントが多数あること、やがてメッセージでの対応が一方的になり、消えるという流れです。SNSの匿名性が背景にあり、実態の特定が難しいという問題もあります。
フィンフルエンサー詐欺を放置するリスクとは
SNSでの投資詐欺に巻き込まれた場合、ショックや不安から何も行動できず、ただ時間が過ぎてしまうというケースは少なくありません。しかし、こうした問題を放置してしまうと、金銭的な損失だけでなく、さまざまなリスクが重なってしまいます。以下に、具体的なリスクを取り上げます。
海外の取引所を経由して送金された仮想通貨は、日本国内の法制度では保護が難しく、現実的に取り戻すことがほぼ不可能となります。放置すればそのまま加害者の手に渡ったままです。
SNSのアカウント削除やチャット履歴の消去、送金記録の上書きなど、時間が経つほどに重要な証拠が失われます。早期対応が鍵となります。
放置してしまうと、同じ人物が別のアカウントや手口を使って被害を広げるリスクがあります。自分だけでなく他者を守るためにも対処が必要です。
金銭的な損失だけでなく、誰にも相談できない不安や後悔の感情が蓄積し、精神的に追い詰められることもあります。うつ症状などの二次被害にもつながりかねません。
時間が経つと対応方法が限られ、被害回復や相手の特定が困難になります。状況が悪化する前に、専門家の力を借りることが大切です。
被害に気づいたときの対応と限界を正しく知る
フィンフルエンサー詐欺に気づいた段階で、まず行うべきは証拠の保存です。SNSのメッセージ履歴ややり取りのスクリーンショット、送金履歴、仮想通貨のウォレットアドレス、相手のアカウント情報など、少しでも関連がある情報は全て保存しておくことが重要です。また、相手の口座情報や送金先アドレスが記録された画面のキャプチャや、相手の発言を記録した動画・音声なども有効な証拠になります。可能であれば、ログイン日時やIPアドレスの記録、利用していた取引所のサポートへの問い合わせ履歴なども集めておくと、後の調査に役立つことがあります。これらの情報は、後に警察や探偵などの専門機関に相談する際にも極めて重要な判断材料となります。証拠が整っていればいるほど、相手の特定や責任追及が進みやすくなるため、早期の行動が被害の拡大を防ぐ鍵となります。
個人でできる対策
- やり取りの証拠を保存する:SNSのメッセージ履歴や送金記録、アカウント情報などは全てスクリーンショットなどで保存しておく
- 仮想通貨の取引履歴を記録する:ウォレットアドレスや取引所の送金履歴なども保管し、後から確認できる状態にしておく
- 相手のアカウント情報を控えておく:プロフィール情報、使用されていた名前や画像なども記録しておくことで調査に役立つ
- 関係する画面や資料をキャプチャする:メッセージ画面、入金確認、動画や音声なども記録として重要
自己解決のリスク
被害に遭った際、自分で何とか解決しようと考える方も多くいます。しかし、SNS詐欺においては相手の実態が不明であることが多く、素人の調査では限界があります。相手が使っているアカウントが偽名や偽装プロフィールだった場合、正確な身元を特定することは困難であり、SNS運営会社や取引所へ個人で問い合わせても、情報開示に応じてもらえるケースは極めて稀です。さらに、相手に接触を試みることで証拠を消されてしまったり、警戒させて逃げられるといったリスクもあります。また、間違った対応をすることで法的なトラブルに発展する可能性も否定できません。精神的な不安や焦りがある中での自己判断は、かえって被害を悪化させてしまう恐れがあります。被害に気づいた時点で、冷静に状況を整理し、信頼できる第三者に相談することが最も安全かつ確実な対処法と言えるでしょう。
専門調査機関による対応の必要性とその効果
フィンフルエンサー詐欺の加害者は、多くの場合で偽名や偽装アカウントを用いており、SNS上ではその正体を掴むことが困難です。しかし、専門の探偵による調査では、投稿の内容や過去の履歴、接続の痕跡、複数のアカウント間の関連性などを多角的に分析することで、実在する個人の特定に繋がるケースがあります。また、過去に同様の手口を用いていた人物の情報と照合することで、詐欺行為のパターンや所在地、関係人物の割り出しが可能となります。SNSは匿名性が高い反面、活動履歴は蓄積されているため、経験豊富な調査員であれば、痕跡から相手の特定に迫ることができます。
探偵調査の有効性(例)
探偵が収集した情報や証拠は、弁護士などの法律専門家が民事・刑事の両面で法的対応に活用できます。証拠の信憑性も高く、交渉や訴訟で有利に働く可能性があります。
調査は対象に気づかれないよう慎重かつ秘密裏に行われるため、相手を刺激して証拠を隠滅されるリスクを避けながら、リアルな情報を取得することが可能です。周囲への影響も最小限に抑えられます。
ブロックチェーン技術を活用した分析により、送金された仮想通貨のウォレットアドレスやその動きを追跡し、資産の流れや関係者の特定に繋がる情報を得ることができます。専門家による対応で、より正確なデータを把握できます。
フィンフルエンサー詐欺の予防と対応には専門家の力が必要
専門家へご相談ください
SNSを通じて投資を学ぶという行為は決して悪いことではありませんが、その背後に潜む詐欺のリスクについてもしっかりと理解しておくことが重要です。フィンフルエンサーと呼ばれる人物の中には、信頼を得た後に仮想通貨の送金を求め、突然姿を消すという悪質な手口を使う者も存在します。とくに対応が遅れて仮想通貨が海外取引所へ送金されてしまったケースでは、法的保護が及びにくく、資金の回収は現実的に極めて困難です。被害に気づいた時点での対応が、その後の結果を大きく左右するため、自己判断での解決に頼らず、証拠を確保した上で信頼できる専門機関への相談が不可欠です。探偵による調査では、相手の特定から証拠収集、法的サポートに至るまで、多角的かつ実践的な対応が可能となり、精神的な支援も受けられるというメリットがあります。ネット上のやり取りだからといって油断せず、少しでも不安や違和感を覚えたら、早めの行動を心がけましょう。自分自身と大切な資産を守るためには、正しい知識と的確な行動が何よりも重要です。
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デジタル探偵では、LINEからの無料相談も可能です。お仕事の関係や電話の時間がとれない場合など、24時間いつでも相談可能で利便性も高くご利用いただけます。
週刊文春に掲載 2025年6月5日号
探偵法人調査士会が運営する「シニアケア探偵」が週刊文春に掲載されました。一人暮らしの高齢者が増加している背景より、高齢者の見守りツールやサービスは注目されています。シニアケア探偵も探偵調査だからこそ行える見守り調査サービスを紹介していただいています。昨今、日本の高齢者問題はますます深刻さを増しています。少子高齢化の進行により、多くのご家庭が介護や見守りの悩み、相続の不安、悪質な詐欺や被害などの金銭トラブルに直面しています。「シニアケア探偵」の高齢者問題サポートは、こうした問題に立ち向かい、高齢者の皆様とご家族をサポートするために設立されました。

この記事の作成者
デジタル探偵調査担当:簑和田
この記事は、オンライン上やSNS上でトラブルや問題を抱えた方がいち早く解決に導けるようにと、分かりやすい内容で記事作成を心掛け、対策や解決策について監修をしました。私たちの生活の中で欠かせないデジタル機能は時に問題も引き起こしてしまいます。安心して皆さんが生活を送れるように知識情報や対策法についても提供できたらと考えています。

この記事の監修者
XP法律事務所:今井弁護士
この記事の内容は、法的な観点からも十分に考慮し、適切なアドバイスを提供できるよう監修しております。インターネットが欠かせない生活になった今、オンラインでのトラブルや問題は弁護士依頼でも増加しています。ご自身の身を守るためにも問題解決には専門家の力を借りて正しく対処する必要があると言えます。

この記事の監修者
心理カウンセラー:大久保
誰もがスマホを持ち、インターネットができる環境になった時代で、オンライン上でのトラブルや問題は時に、人の心にも大きな傷を残すことがあります。苦しくなったときは決して一人で悩まずに専門家に頼ることも必要なことを知っていただけたらと思います。カウンセラーの視点からも記事監修をさせていただきました。少しでも心の傷が癒えるお手伝いができればと思っています。
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